(画像はscai the bathhouseのHPのイメージ画です。)
先日、東京の谷中にある現代美術ギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」
にて開催されていた、名和晃平さんの個展「FORCE」に伺いました。
SCAI THE BATHHOUSEは200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を
改装して現代美術ギャラリーとして、1993年にオープンしました。
屋根瓦に煙突の外観から一歩中に入ると高い天上に白い壁、
とても近未来的な広い空間が広がっていたことにびっくりします。
名和晃平さんは彫刻家であり、現在日本を代表する現代美術アーティスト。
最先端のテクノロジーを用いて様々な素材の特性を生かし、多様な表現を展開
しています。また京都にて創作のためのプラットフォーム「SANDWITCH」を主催し、
アート、建築、デザイン、企業とのコラボレーションなどの共同活動も注目されています。
今回の「FORCE」はまさにこれまで観たこと、体験したことのない
超越的な景色でした。
高い天上から幾筋にもなって雨のように直線状に降り注ぐ黒い液体(シリコンオイル)。
床面に溜まった黒い液体はとろりとした池をかたち作り、落ちる雨を瞬間ごとに
受け止めています。液体のような固体のような曖昧な物質が大きく目の前で
循環しいるような様子にただ、ぼんやり眺めることしか出来ませんでした。
時間と現象と物質を通した名和さんの「空間彫刻」。
初めて意識するような知覚の体験は、観終わった後の現実の中でも
私の細胞の中でざわざわと動めいているようです。
現在、東京オペラシティー アートギャラリーにて開催中の
「高橋コレクション~ミラーニューロン展~」で名和さんの「PixCell-Lion」を
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by myoujoulibrary
| 2015-05-04 14:58
| art exhibitition